
安価なオールドレンズを使ってエモい写真を撮影してみたい!
と考えている人は多いと思います。
今回はエモい描写が得意なレンズ、ミノルタの
「MINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.4」を作例と共に紹介していきます。

ミノルタ?
初めて聞く名前ね。
どんなレンズなのか紹介お願い!

早速、紹介するね!
1. MINOLTAとは

MINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.4は1973年に発売され2025年現在で52年前のレンズになり
当時、日本を代表するカメラメーカー「Minolta」が製造・販売をしていました。
ミノルタが手掛けるレンズは当時から質の高い描写で知られていました。
現在はカメラ事業から撤退していますが高性能レンズを手掛ける一流のカメラメーカーでした。
またカメラの製造も行っていました。
ミノルタのカメラで一躍、脚光を浴びたのは「α-7000」
世界初の一眼レフのオートフォーカス化を達成し世界中を驚かせました。

歴史を見てもミノルタのレンズは
高性能だと予測できます。
ちなみにα-7000の「α」は
現在のSONYのαシリーズに受け継がれています。
当時のミノルタの技術が
現在まで継承されていると聞くと感動します!
2. ミノルタレンズのエモさとは

このレンズで撮影して感じたのは
緑や青が淡く発色しているところ、解像しすぎない程よい描写
周辺光量落ちがエモい雰囲気を出す印象です。
特に淡い発色がエモさ感を底上げしているように感じます。
淡く懐かしさのある写真や哀愁のある撮影が好みの人は取り入れやすいかと思います。

当時は高性能レンズの位置付けだったけど
52年も前のレンズになると描写は甘く感じます。
そこもエモくていい!
3. MINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.4の作例
撮って出しの作例を見ていきましょう。

被写体はヨットですが早速、ピントを外しています。
マニュアルのレンズは難しいです。
開放F値1.4にて撮影。
開放では黄緑や白の部分が色滲みしているのが確認できます。
特にヨットの色滲みが分かりやすく出ています。
四隅の周辺光量落ちもしっかりと確認できエモさの雰囲気があります。

F値4にて撮影。
開放と比べると解像度が大きく上昇しています。
四隅の周辺光量落ちも大きく改善されていますね。
少しだけ四隅の光量が落ちているかな?と言う印象。
色滲みはほとんど確認できませんが色の発色は淡いままです。

F値11、ISO800にて撮影。
ISOを上げているのにかなり解像しています。
茎の部分のシャドー部も雰囲気を残し描写していてエモさが出ています。
F値11が最も解像するレンズかもしれません。

発色は淡く影の部分も優しく雰囲気のある描写です。

F値4.5にて撮影。
背景はざわついている感じだけど
ピント面は綺麗な描写。
花であっても色は控えめな描写です。

トーンを落として撮影。
オレンジの階調が少なく感じます。オールドレンズっぽい表現です。

やや逆光気味に撮影。
発色は控えめも綺麗な描写です。

色のトーンが絶妙に抑えられ
緑の描写が綺麗に出ています。

再度開放F値1.4の写真。
ポストやミラーの部分、色滲みが強く出ています。
四隅の周辺光量落ちも確認できます。

開放F値1.4にすると
色滲みや周辺の光量落ちが確認できますね。
絞っていくと改善されていくも
色の発色具合は変化がなく淡い色を表現できます。
4. まとめ
今回はミノルタやMINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.4で撮影すると
どんな描写になるかを解説していきました。
まとめると以下の通りです。
- 1972年に発売された当時の高性能レンズ
- 緑や青が淡く発色し、解像しすぎない程よい描写で周辺光量落ちがエモい雰囲気を出すレンズ
- 開放F値1.4で色滲みや周辺光量落ちが強く出る
- F値11が最も解像するレンズ
- F値を絞っても色の発色は変わらず淡い表現
- ボケはざわつきが大きく色の階調が少なくオールドレンズっぽい表現
- シャドー部は雰囲気を残し描写する
このレンズは強い特徴はありませんが淡い表現や色滲みを楽しみたい方には
ぴったりのレンズかと思います。
またオールドレンズの中ではレンズ操作もしやすく
安価で手に入れやすいレンズになります。
ぜひ一度、手に取って撮影してみてはいかがでしょうか?
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